- 2011-08-09 (火) 19:33
- Windows
Windows Server 2008から利用できるようになった、TSセッションブローカ。ターミナル・サービスが稼働しているサーバー複数台でファームを作り、簡単に負荷分散を行える優れものです。
2008 R2からは、ターミナル・サービスがリモートデスクトップサービスに名前が変わったことに伴い、RD接続ブローカーという名前に変わりました。
ただ、簡易に負荷分散を行える一方、気をつけないとハマってしまう点もあります。
それは、一度ファームを組んでしまうと、あとは自動で負荷分散されるようになってしまう、という点です。
何言ってるんだ、そりゃ負荷分散のためにファーム組んだんだから当たり前だろう・・・という感じですが、これはつまり「特定のマシンにRDPで繋ぎたくても繋げない」ということを意味します。
例えばTSSV1、TSSV2、TSSV3、TSSV4というサーバーでファームを組んだとします。
また、、ファームの名称をTSFARM1のような形で設定し、DNSサーバー側でラウンドロビンするようにします(第一段階の負荷分散)。
この状態でTSFARM1で接続するようにすると、当然DNS側で分散されて、どこかのマシンに繋がるようになります。これは誰もが納得する挙動ですね。
では、この状態でTSSV2に繋ぎにいこうとするとどうなるか。
この場合、TSセッションブローカが機能し、空いているサーバーに自動的につなぎ替えられてしまいます。
偶然にもTSSV2が空いていればそのまま繋がるんですが、そうじゃない場合、TSSV2に繋ぎたくても繋げないという状態に陥ってしまいます。
通常運用時は問題無いんですが、それぞれのサーバーのメンテナンスを行いたいときに非常に困ってしまいます。直接コンソールを叩ける環境にあればいいんですが、遠隔地のサーバーをメンテナンスする場合はそうもいきません。
解決法
さて、ではRDP経由でファーム内サーバーのメンテナンスする方法は無いのでしょうか。
これは、簡単な方法で解決することができます。
/adminスイッチをつける
リモートデスクトップ接続クライアントを立ち上げる際、/adminを加えて立ち上げます。
ファイル名を指定して実行、で「mstsc /admin」という形が一番手っ取り早いでしょう。
.rdpファイルに、administrative sessionを加える
.rdpファイルを作成し、それを使って接続している場合、.rdpに以下の一行を加えてください。
administrative session:i:1
これを追記して接続した場合、上記の/adminスイッチと同様の効果があります。
Remote Administration
上記のどちらかを行って接続した場合、Remote Administrationという状態で接続することになります。通常の接続と比べ、以下のような違いがあります。
・タイムゾーンのリダイレクトが無効
・TSセッションブローカのリダイレクトが無効(今回の件ですね)
・プラグ&プレイデバイスのリダイレクトが無効
・テーマはWindowsクラシックになります
・TS Easy Printが無効
また、ターミナルサービスではなくてリモート管理接続という扱いになりますので、このセッションに対してのTS CALは不要です。
その他情報については、以下のページを参考にしてください。
Changes to Remote Administration in Windows Server 2008
http://blogs.msdn.com/b/rds/archive/2007/12/17/changes-to-remote-administration-in-windows-server-2008.aspx?PageIndex=5
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